柊の庵

小さな庵から花、旅、食、猫のことをつらつら綴る他愛もない日記。

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ぼたんゆり

    あれは たしか遠い昔のこと
    幼稚園の卒園式の後に 教室で先生を囲んでお別れ会をしていた時だったか
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    先生が突然 『 ひとりずつ なにか歌を唄ってほしい 』
    と いうようなことを言われた
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    先生を中心に「ロ」の字型に並べた机に座っている母親と園児たちは
    緊張感からか しーんと静まりかえった
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    一番最初の親子が断ったせいか
    次の親子も またその次の親子も連鎖反応で 誰もが唄うことを拒んだ
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    いよいよ自分の番がまわってきた
    人一倍アガリ性で人前でなにかをすることが 当時から大のニガテだったのに
    ワタクシとは真逆の性格で 尚且つ頼まれると断れない母は
    『 じゃあ チューリップの歌 唄おうか? 』 と促した
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    えっ・・・・・ 唄うの・・・? お母さんとふたりだけで・・・?
    家でも鼻歌すら唄う習慣のない家庭に育ったというのに・・・
    心の中ではげしく動揺したのを今でも覚えている
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    さいた さいた チューリップのはなが
    ならんだ ならんだ あか しろ きいろ
    どのはなみても きれいだな
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    伏し目がちな目と消え入りそうな声で 一番を唄うのがやっとだった
    それでも先生は一番最初に唄ったことを褒めてくださった
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    大人しくて存在感のない園児だったから さぞかし驚かれたんじゃないかと思う
    おかしいことに そのあとに続いた親子が何組も 同じ歌を唄ったんだっけ
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    先週末にでかけた東京郊外のチューリップ畑で
    そんな懐かしいことを急に想い出したりしていた
    後にも先にも 母と一緒に歌を唄ったのはこの時だけになってしまった
  0424-h.jpg 
    そして 奇しくも昨日(4月23日)は母の12回目の命日 

    脳内出血で突然亡くなったから 気付いた時には既に冷たくなっていて
    思い返せば親孝行なんてなにひとつできなかったけれど
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    苦労と病気ばかりしてきて あっけなく旅立ってしまった母
    その人生を振り返ながら 与えられた時を大切に生きていきたいな
    と 柄にもなくしんみり思った次第


    よい週末を

    
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Comment

NoTitle 

先生もちょっと無茶ぶりみたいな気がしますが、その無茶ぶりに軽々と対応されたお母さんと動揺する鳴兎さん、そしてその後に同じ歌を歌う親子・・・先生の意図は何だったのかなって思ってしまいました。みんなで歌うのではなく、親子で・・・というのが珍しいですし、きっと卒園式の思い出に・・・とかいう単純な話ではなかったのではと思います。

結果的に、鳴兎さんにとってはお母さんと歌った唯一の思い出になったなんて、なんだか不思議ですね。

亡くなられたお母さんもチューリップを見ると思い出されていたかもしれませんね。
  • posted by あにもも 
  • URL 
  • 2015.04/25 09:55分 
  • [Edit]
  • [Res]

おへんじ。 

□あにももさま
今改めて考えると ほんと無茶ぶりですよね
自分の記憶が曖昧になりかけているので
もしかしたら 歌を催促したわけではなく
お母さんと一緒に何か披露してください的な
そんな感じだったのかも・・・

うちのオカンはあっけらかんとしたとこもあったので
きっとこの時のことを懐かしんだりなんてことはなく
きれいさっぱり忘れているとおもいますよ (笑)
  • posted by 鳴兎 
  • URL 
  • 2015.04/25 21:38分 
  • [Edit]
  • [Res]

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鳴兎

Author:鳴兎
猫と酒と旨い肴と本が傍らにあれば
ほぼご満悦な日々。

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