2014.04/17 [Thu]
アンの島へ ①
幼稚園のころ いじめられっこだった
なので いつしか幼稚園は休みがちになって
長い時では ひと月も行かなかったことがあった
そんな娘に対してかなりストレスが溜まっていたのか
育児ノイローゼ気味だったのか とうとう業を煮やし
『いじめられる方に原因があるんじゃないの!?』 と若い母親は言い放った
幼かった自分は言われた意味がわからなくて 泣くことすらもしなかった
それがきっかけなのかどうかはわからないけれど
人とどう接していいのかわからずに大きくなった
中学に進級しても 部活動に入ったら 廊下で先輩に会釈しなければいけない
と 聞いてなんで好きなスポーツをするのにそんな軍隊みたいなことを
強いられなければならないのか理解できなくて どこにも属さなかった
放課後 家に帰っても親とは事務的なこと以外口をきかなかったから
そのほとんどの時間を自分の部屋に閉じこもって本を読んで費やした
そんな屈折した思春期をすごしていたある日
とある一冊の本に出逢った
カナダの東岸にうかぶ小さな島に暮らす老兄妹の元へひょんな手違いで
引き取られることになった 赤毛でそばかすだらけでやせっぽちの少女アン
空想好きでおしゃべりで頭がよくて 美しいものが大好きなロマンチスト
「空想好き」 を除いては自分と正反対のアンに 瞬く間に惹かれて
何冊も続くシリーズを夢中になって読みふけった
ルーシー・モード・モンゴメリ原作の『赤毛のアン』
その物語を翻訳した村岡花子さんの生涯が 奇しくも今
NHKの朝の連続ドラマで 『花子とアン』 として放映されている
初回の放送で 花子が空襲のなか 翻訳作業の途中だった
『赤毛のアン』だけを抱えて逃げるシーンに号泣した
この一冊があったからこそ 「アン」 という架空の少女に出逢え共感し
ほんの少しの自信と勇気と道端の名も知らぬ花への興味をもらえたから
それからしばらくの歳月がたったある年の夏
安い航空券をにぎりしめて たったひとり
3回も飛行機を乗り継いで その小さな小さな島をおとずれてみた
つづく
なので いつしか幼稚園は休みがちになって
長い時では ひと月も行かなかったことがあった
そんな娘に対してかなりストレスが溜まっていたのか
育児ノイローゼ気味だったのか とうとう業を煮やし
『いじめられる方に原因があるんじゃないの!?』 と若い母親は言い放った
幼かった自分は言われた意味がわからなくて 泣くことすらもしなかった
それがきっかけなのかどうかはわからないけれど
人とどう接していいのかわからずに大きくなった
中学に進級しても 部活動に入ったら 廊下で先輩に会釈しなければいけない
と 聞いてなんで好きなスポーツをするのにそんな軍隊みたいなことを
強いられなければならないのか理解できなくて どこにも属さなかった
放課後 家に帰っても親とは事務的なこと以外口をきかなかったから
そのほとんどの時間を自分の部屋に閉じこもって本を読んで費やした
そんな屈折した思春期をすごしていたある日
とある一冊の本に出逢った
カナダの東岸にうかぶ小さな島に暮らす老兄妹の元へひょんな手違いで
引き取られることになった 赤毛でそばかすだらけでやせっぽちの少女アン
空想好きでおしゃべりで頭がよくて 美しいものが大好きなロマンチスト
「空想好き」 を除いては自分と正反対のアンに 瞬く間に惹かれて
何冊も続くシリーズを夢中になって読みふけった
ルーシー・モード・モンゴメリ原作の『赤毛のアン』
その物語を翻訳した村岡花子さんの生涯が 奇しくも今
NHKの朝の連続ドラマで 『花子とアン』 として放映されている
初回の放送で 花子が空襲のなか 翻訳作業の途中だった
『赤毛のアン』だけを抱えて逃げるシーンに号泣した
この一冊があったからこそ 「アン」 という架空の少女に出逢え共感し
ほんの少しの自信と勇気と道端の名も知らぬ花への興味をもらえたから
それからしばらくの歳月がたったある年の夏
安い航空券をにぎりしめて たったひとり
3回も飛行機を乗り継いで その小さな小さな島をおとずれてみた
つづく
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こんにちは
遅れるんですよね
それを 補ってくれるのが 図書で
授業をほとんど受けなかったから 漢字が読めなくて
4年生になってもひらがなばかりの 絵本ばかり
図書室の隅っこで 読んでました
良い本に出会えたんですね