柊の庵

小さな庵から花、旅、食、猫のことをつらつら綴る他愛もない日記。

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アンの島へ ①

    幼稚園のころ いじめられっこだった
    なので いつしか幼稚園は休みがちになって
    長い時では ひと月も行かなかったことがあった
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    そんな娘に対してかなりストレスが溜まっていたのか
    育児ノイローゼ気味だったのか とうとう業を煮やし
    『いじめられる方に原因があるんじゃないの!?』 と若い母親は言い放った    
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    幼かった自分は言われた意味がわからなくて 泣くことすらもしなかった
    それがきっかけなのかどうかはわからないけれど
    人とどう接していいのかわからずに大きくなった
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    中学に進級しても 部活動に入ったら 廊下で先輩に会釈しなければいけない
    と 聞いてなんで好きなスポーツをするのにそんな軍隊みたいなことを
    強いられなければならないのか理解できなくて どこにも属さなかった
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    放課後 家に帰っても親とは事務的なこと以外口をきかなかったから
    そのほとんどの時間を自分の部屋に閉じこもって本を読んで費やした
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    そんな屈折した思春期をすごしていたある日
    とある一冊の本に出逢った
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    カナダの東岸にうかぶ小さな島に暮らす老兄妹の元へひょんな手違いで
    引き取られることになった 赤毛でそばかすだらけでやせっぽちの少女アン
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    空想好きでおしゃべりで頭がよくて 美しいものが大好きなロマンチスト
    「空想好き」 を除いては自分と正反対のアンに 瞬く間に惹かれて
    何冊も続くシリーズを夢中になって読みふけった
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    ルーシー・モード・モンゴメリ原作の『赤毛のアン』
    その物語を翻訳した村岡花子さんの生涯が 奇しくも今
    NHKの朝の連続ドラマで 『花子とアン』 として放映されている
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    初回の放送で 花子が空襲のなか 翻訳作業の途中だった
    『赤毛のアン』だけを抱えて逃げるシーンに号泣した
    この一冊があったからこそ 「アン」 という架空の少女に出逢え共感し
    ほんの少しの自信と勇気と道端の名も知らぬ花への興味をもらえたから


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       それからしばらくの歳月がたったある年の夏
       安い航空券をにぎりしめて たったひとり
       3回も飛行機を乗り継いで その小さな小さな島をおとずれてみた

                                       つづく


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Comment

こんにちは 

子供のころ 会話が少ないと 心の成長が
遅れるんですよね
それを 補ってくれるのが 図書で
授業をほとんど受けなかったから 漢字が読めなくて
4年生になってもひらがなばかりの 絵本ばかり
図書室の隅っこで 読んでました
良い本に出会えたんですね
  • posted by みかん 
  • URL 
  • 2014.04/18 10:42分 
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NoTitle 

本は大好きで、世界の名作と呼ばれるものは、
ほとんど、小学生の頃に読破した・・・
はずが、どういうわけなんだか・・・
「赤毛のアン」のシリーズだけ、読まないままだった(汗)
う~む、これって、片手落ちですよね(汗)
今からでも、遅くはないか・・・(笑)
  • posted by あめぶら 
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  • 2014.04/18 13:58分 
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おへんじ。 

□みかんさま
心の成長ですか、あー、まさにそうですね。
こんなに捻くれた性格で、本を読む楽しみを見つけられなかったら
どんなふうになってたんだろうかと、想像すると恐ろしいです。
いつもお花の解説ありがとうございます。
楽しみにしていますよ。

□あめぶらさま
世界の名作を読破ですか! すごいですね。
赤毛のアンは大人でも充分楽しめますから
是非読んでみてくださいな。
アンの突拍子のないおしゃべりや空想や
植物の描写にずんずん引き込まれていきますよ。
当時の焼き菓子や薪ストーブでことこと煮込まれる料理なんかも
想像力をかきたてられて、お腹がグーグー鳴きだしちゃうんですww
  • posted by 鳴兎 
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  • 2014.04/18 22:59分 
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NoTitle 

私も保育園でいじめられてたので、母がいらついて、「どうしていじめられっぱなしになっているの!」と叫んで突き飛ばされたことがあります(^^;)これじゃあ、家にもおられんやんと今は思います(^^;)・・・なので、私は自分は子育てしなくて良かったと思ってます。世の中が少子化になろうとも。

一人でグリーンゲイブルズまで行ったんですね!すごいなぁ・・・でも、鳴兎さんにとっては絶対行かなくてはいけない場所だったんだろうなと思います。私も「行きたい」って思い詰めたことがありましたが、お金も時間も無く、映画でガマンしました(^^;)

アンに出てくるお料理ブックとかもありますよね。やっぱりみんな惹かれるんですね。
  • posted by あにもも 
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  • 2014.04/20 19:30分 
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おへんじ。 

□あにももさま
あにももさんにもそんなことがあったんですね・・・
ずっとひきずるんですよね、こういうことって。
わたし、母親と同じことしてしまいそうで
子どもを産むのが怖くて今に至っていますよ。

心のバランスを保つために、しょっちゅう現実逃避していたので
まわりからはお気楽な自由人だと思われてたんじゃないかな(^_^;)
アンに関する写真集とか本、あの頃随分集めましたよ。
  • posted by 鳴兎 
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  • 2014.04/21 00:05分 
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初めまして 

私のブログに足跡を残して下さって有難うございました。

カテゴリで 『アンの島へ』 と言うタイトルが目につき読ませて頂きました。
私にとっても 赤毛のアンはとても意味のある本だったんです。

中学2年生の時全くクラスに友人を作れずとても居心地が悪く寂しい思いをしました。
いつも図書室で時間をつぶしていたのですが その時に 「赤毛のアン」と言うタイトルに魅かれ手にしたのがこのホントの出会いです。

以後は鳴兎さんと同様 アンの世界にどっぷりと浸かっていました。
今でも心の支えです。 

そして NHKの花子とアン は昨年ユーチューブで見ました。 村岡先生の翻訳のおかげで出会えたのかも知れません。

長々と失礼致しました。
似た様な経験をお持ちだったので思わずコメントしてしまいました。
  • posted by HanaDaisy 
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  • 2016.03/08 00:10分 
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おへんじ。 

□HanaDaisyさま
はじめまして
HanaDaisyさんのコメントをあにももさんのところで拝見して
イギリスの風景や暮らしに興味があったので
リンクされていたURLからたずねてみました
こっそり覗いて コメントも残さず失礼しました
ワタクシも花や甘い物 それに手芸が好きなので
HanaDaisyさんのブログを楽しく拝見しました

それに 似たような子ども時代をすごされて
しかもアンに救われたなんて
共感してくださった方が遠い国にいらっしゃったこと
至極 感激しています

『アンの島へ』は④で中断してますけど
写真も綴りたいこともまだたくさんあるので続く予定なんです
日々の生活に追われて いろいろまとめることができずにいますけど
またそのうちに続篇を書きますので
これに懲りずに覗きにきていただけたら嬉しいです

平日は なかなかまとまった時間がとれず
訪問してくださる方のブログにも週末にしか読みにいけないのですが
これもなにかのご縁ですので
これからもよろしくお願いします~ (*^_^*)
  • posted by 鳴兎 
  • URL 
  • 2016.03/08 20:26分 
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NoTitle 

中学時代に 赤毛のアンの本に出会い カルピス劇場を毎週楽しみに 親友と心の友とお互いを呼び合い 毎日交換ノートをした思い出がよみがえって来ました。

プリンスエドワード島に行って来られたのですね☆
今でもいつか行きたい場所です。

更新楽しみにしています♪
お忙しそうなので気長に待っています。

私のブログにはゆとりのある時にでもどうぞ♪ いつでもお待ちしています^^ (大した情報もない日々の日記ですが^^;)

本当に何かのご縁ですね! 
こちらこそ宜しくお願いします☆ 
  • posted by HanaDaisy 
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  • 2016.03/09 04:06分 
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おへんじ。 

□HanaDaisyさま
カルピス劇場 なつかしいですね~♪
アンのキャラクターも島の風景も全く違和感がなくて
夢中になって観ていたのを想い出しました

英会話なんてできもしないのに ひとり島を訪れたのは
まわりの友人たちが やれ資格取ったとか婚約したとか
結婚やら出産やらとおめでたいことが続いた時で
なんにもないジブンに嫌気がさして凹んでいたり
母の心の病による豹変ぶりに疲れ果てていて
どこかに身を置きたかったのかもしれません

成田空港での待ち時間ではリュックに入れていた
新潮文庫の赤毛のアンも読めないくらいに緊張してて
その後 カナダ国内で飛行機を2回乗り換えて
島に着いた時には風景の美しさと共に長旅の疲労感が入り混じって
非常におかしなテンションでした(笑)

アンの島は オバケの森や輝く湖水を散歩していると
どこからともなくアンがあらわれてくるような
そんな錯覚に陥る場所がそこかしこにあるんですよ~
拙い言葉ではお伝えできないのがもどかしいですが
ぜひアンの島へ行ってみてくださいね~ (^_-)-☆
  • posted by 鳴兎 
  • URL 
  • 2016.03/09 21:52分 
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NoTitle 

人生の中で 何かによって自分が大きく動かされているなって感じる出来事ありますよね。

私は40代の初めにそんな出来事があって 鳴兎さんと同じく英会話なんて全く出来なかったのにアメリカ行きを決断していました。

幸い少し英語の出来る友人も同行したいって事でおんぶに抱っこで事なきを得ましたが たった一人だったらどうなっていた事か。。

その事で英会話を習い始め 今イギリスに住んでいる事のきっかけになったと思っています。

思い切ってアンの島へ行かれて良かったですね。
仰る事良く分かります。
私も想像する事はとりえの一つだと思っていますので。

アンはいつでもあの場所に存在しているんだと思います。 あの本を読んでアンの事が好きになった人それぞれの心の中にアンが居る限り。

ぜひぜひ許されるならいつかは訪れたい地です^^

鳴兎さんもアンと出会えて本当に良かったですね☆
  • posted by HanaDaisy 
  • URL 
  • 2016.03/09 22:36分 
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おへんじ。 

□HanaDaisyさま
村岡花子さんの翻訳がすばらしいから
こんなにも長きに渡って日本で読み継がれているんですよね

プリンスエドワード島を訪れる観光客は
カナダやアメリカからの中年のご夫婦をよく見かけましたが
日本の若いOLがやはり多くて
特に夏はどこ行っても日本人でちょっと異様なかんじでした(笑)

私も また島に行きたいけど いろいろあるので
きっともう無理なんだろうなと半ば諦めています
  • posted by 鳴兎 
  • URL 
  • 2016.03/10 08:28分 
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Author:鳴兎
猫と酒と旨い肴と本が傍らにあれば
ほぼご満悦な日々。

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