柊の庵

小さな庵から花、旅、食、猫のことをつらつら綴る他愛もない日記。

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空蝉

     2000年8月15日。
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     9日間もある夏休みをもてあまし、エアコンのついていない
     むせかえるような暑い部屋で何をするでもなくぼんやりしていた。
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     お昼頃、3階までの階段を登る姪とそれを介助する義妹の声が聞こえたので
     あわてて体を起こして二人を迎えた。
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     明日からの伊豆旅行に備えて、洗車と買い物に出かけてきます、と義妹。
     愛くるしいほどの笑みで自分の胸くらいの高さのチェストに駆け寄る姪。
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     陶器の皿に入れられた色とりどりのビーズを見つけた姪は
     ものめずらしそうに小さな指でひとつひとつつまんで
     光をあてるようにじっと見つめていた。
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     男の子とちがって、こういう綺麗な物や可愛い物が気になるんだね
     と義妹とふたりで姪の様子を微笑ましくながめていた。
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     まだ片言の単語しか話せなかった姪がビーズをつまみながら
     『まーちゃん・・・』と、聞こえるか聞こえないかの声で言った。
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     すごく驚いたけれどあえてそれには触れず、姪を抱き上げた義妹に
     『いってらっしゃい。気をつけてね。』と私は声をかけた。
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     それから2時間後。
     姪が出先で不慮の事故に遭い、亡くなったとの報せがはいった。



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            あれから13年が経った。





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  • 2013.08/15 20:39分 
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  • 2013.08/15 23:04分 
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  • 2013.08/16 10:38分 
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おへんじ。 

鍵コメントをくださった方へ。
うっかり閉じそこねたコメント欄へ
あたたかい心に沁みるお言葉の数々
ありがとうございました。
当時、あまりいいことのなかった私は
自分が代わりになればよかったのに
と毎日泣き暮らしていましたが
短い月日しか生きられなかった彼女の分まで
一日いちにちを大切に精一杯生きていこうと
あらためて思いました。
  • posted by 鳴兎 
  • URL 
  • 2013.08/17 10:24分 
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鳴兎

Author:鳴兎
猫と酒と旨い肴と本が傍らにあれば
ほぼご満悦な日々。

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